よく見る住宅用語集

2014年11月21日 掲載

知っておきたい住宅関連用語!

知っていればお部屋探しもグッと有利になる住宅関連用語。 おさえて置きたい基本用語から、営業スタッフをうならせるマニアックな用語まで、その一部をご紹介します!

住宅関連用語を知っていればお部屋探しにも有利!

1.知っておきたい住宅構造・工法の用語

賃貸と言えども、自分の住む建物がどんな構造なのかを知っておくことは重要です。 ここでは賃貸物件にも主に採用されている構造・工法について、その一部をご紹介します。

 
SRC 鉄骨鉄筋コンクリート造のことでSteel Reinforced Concreteの略です。
柱・梁など骨組みを鉄骨で組み、その周囲を鉄筋コンクリートで被い一体構造にした建築工法で、
強度に優れています。主にマンションなど高層建築に用いられています。   RC 鉄筋コンクリートのことでReinforced-Concrete(補強されたコンクリート)の略。
鉄筋コンクリートを用いた建築の構造もしくは工法をRC工法といいます。
賃貸マンションなどでも良く見かける工法です。   PC 工場や建設現場などであらかじめ成形してつくられたコンクリート部材を組み立てていく工法。
プレキャストコンクリート(PC)工法といいます。PC版は床や壁などの用途に応じて成形されます。   鉄骨造(S造) 鉄骨を構造材料としてつくる工法・構造。鉄骨は燃えにくく強度が高いので、
大きな力が加わったときに折れずに変形するだけで済むという特徴があります。
主に重量鉄骨造と軽量鉄骨造の2種類があります。   ALC 発泡剤で多孔質化した軽量気泡コンクリートのこと。
特徴として、加工が容易で、断熱性・耐火性も高いことが挙げられます。
これまで主に鉄骨造等の外壁や内壁、屋根などに使われてきましたが、近年はALCを一戸建て住宅に
使用するケースが増えています。   木造住宅 主に柱や梁などの主要な構造部分が木材でつくられた住宅のことを指すことが多いですが特に決まった定義はありません。在来工法や2×4工法(枠組壁工法)、木質パネル工法など多種多様な工法があります。

2.おさえておきたい住宅設備用語

ネット情報や募集図面に表示される多くの設備用語の中でも、押さえておきたい用語をピックアップ! お部屋探しの幅もきっと広がります。

 
ウォークインクロゼット その名のとおり「人が歩いて入れる(ほどの)収納」のことで、それだけの広さを確保した洋風の収納を指します。人が歩いて入れない場合は、単に「クロゼット」などと呼びます。収納の大小はお部屋探しの重要ポイントですから、高い人気を集めています。   アイランドキッチン 流しや調理台などを壁面から離し、キッチンの中央に置く配置方法。その部分が、さながら島(アイランド)のような様相となるため、この名称で呼ばれています。キッチンにもアレンジを求める奥様におすすめします。   納戸(なんど) 収納ですが、一見するとお部屋のような広さや内装がある収納スペースのこと。
建築基準法で定められた居室の基準(採光等)に当てはまらないことから、納戸と表示する場合が多いです。
その他「サービスルーム」などの表示される場合もありますが、納戸とほぼ同義と言えます。
和風・洋風の差くらいでしょうか。   24時間換気システム 24時間連続して行う換気システムのこと。従来は高気密住宅などを主な対象として設置されていましたが、
シックハウス症候群が問題視されるおることも受け、平成15年7月の建築基準法改正により、原則、設置が義務づけられました。必要性のある設備である反面、ランニングコストが上がるという側面も。   追い焚き 一度浴槽内にためた湯が冷めた時などに、沸かし直す機能のこと。
賃貸物件でも新築などでは着実に普及し、ニーズの高いファミリータイプ物件ばかりでなく、
中には1Kなどといったシングル向け物件にも設置されている場合もあります。   ハイサッシ サッシの高さが天井近くまである広く大型の窓のこと。
その特性からリビング等に設けられることが多く、通風・採光、そしてお部屋の開放感に優れています。
大きな窓であるだけに、窓の向こう側には、障害物や他人の視線が無いことが理想的ですね。   ピクチャーレール 写真や絵画などを室内壁面に飾る際に、クギ等を打って壁に穴を開けなくてもすむように取り付ける、
吊るすためのフックを取り付けたレールのこと。
もちろん重量さえ許せば、他にもいろいろな物を吊るすこともできますので何かと便利です。   ユニットバス 壁、床、天井、浴槽を一体化して工場で生産された浴室のこと。システムバスとも呼ぶことも。浴槽と洗面が一緒になったものを2点ユニット、浴槽・洗面・トイレが一緒になっているものを3点ユニットと一般的には呼ばれています。近年はバス・トイレが同室のものは敬遠されがちですが、バス・トイレがコンパクトにまとまっているからこそ、その分、お部屋等その他のスペースを広くできるというメリットもあるのです。   ルーフバルコニー 階下住戸の屋上屋根部分などを利用スペースとした、一般的なバルコニーに比べてスペースが広く、開放感のあるバルコニーのこと。その広さや開放感から、専用庭のようにバーベキューや子供の遊び場としてフル活用したいところですが、階下の住民等への配慮も求められるため、多くの場合では、利用制限が設けられています。   ロフト 天井の高い部屋の一部を上下2層に分け、その上段部分のスペースが主にロフトと言われています。物置用の屋根裏収納というのが本来の所でしょうか。ロフトは、収納はもちろん、寝室や書斎として、秘密基地として等々、多種多様な利用ができます。
なお「グルニエ」という表記もありますが、これはフランス語で「屋根裏収納」の意味。表現したいイメージによって使い分けられておる様ですが、ロフトとほぼ同義であると言えるでしょう。

3.知っていればちょっと「渋い」住宅関連用語

営業スタッフですらその知識が危うい用語集。 これをお客様から聞かれたら「ギクッ」とするスタッフもいることでしょう。

 
打ちっ放し 一般的にはクロス等で覆うところを、あえてコンクリートを打ち込んだままの状態を仕上げ面とする方法。
こうした「表現」は人気も集めており、さまざまな建築物に幅広く取り入れられています。   カラン キッチンのほか、洗面、浴室などの給水・給湯などのために用いられる水栓のことで、一般に言えば「蛇口」のこと。何のことはない、ただの蛇口のことだけに、今後はスマートにカランと覚えてしまいましょう。   間(けん) 1間(いっけん)、2間と言いますが、それは畳の長辺(長い方)の長さのことです。
1間の収納と言えば、畳の長い方の辺1枚分の幅がある収納のことを指します。若いお客様ほどあまり使われない用語(単位)だけに、お部屋をご内見の際に「この収納は1間か」とつぶやくのもなかなか渋いですね。   DEN(デン) 英語「DEN」からきた言葉で、「巣」「ほら穴」を意味します。
書斎やちょっとした個室・小部屋といった感覚のお部屋(空間)と言えるでしょう。
部屋を子供に奪われたお父さんにとっては、唯一自分だけの空間となるか知れませんね。   コモンスペース 集合住宅などで居住者が共同で使用する共用のお庭のこと。ベンチなどが置かれて、程よく緑化された共有のオープンスペースです。賃貸物件ではあまりお目にかかるケースは少ないかと思いますが、もし出合ったら「コモンスペースだ」と言ってみましょう。不動産営業スタッフでさえ知らないケースがあります。   地窓(じまど) 床面に接する位置にある窓のことで、人が出入り出来るほどの大きさはないものが一般的です。
他の窓との組み合わせにより、自然換気に効果があると言われています。その利用方法やお部屋内外との組み合わせで、ちょっとお洒落な窓にもなります。   チムニー いわゆる煙突のこと。ただ、住宅地などで目にするチムニーには、本来の暖炉のための煙突ではなく、主に洋式の建物外観のアクセントとして、形だけ取り付けているケースが見られます。
困るのはサンタクロースという訳です。   ぬれ縁 「ぬれる縁側」のこと。つまり居室の外側に設けられた縁側で、風雨を防ぐ屋根や壁などがないもの。昔の日本家屋のお庭にあるイメージが強いでしょうか。晴れた日は気持ちいい日差しや風が心地よさそうですね。   はめ殺し窓 インパクトの強い名称ですが、採光のためにガラス戸を窓枠に固定し、開閉できない窓のことです。「フィックス(固定)窓」とも言われます。空気の換気は出来ません。デザイン(観賞)として設けられることもありますし、高層ビル等では上階からの落下物など危険防止のために設置されておるケースもあります。

住宅関連用語は実に多種多様・多彩であり、上記はごくごく一部です。言い換えればそれだけ住宅にはさまざまな設備や様式、表現方法が詰め込まれているということです。
賃貸ではあまり難解な住宅用語に出合うことは少ないので、基本的な用語だけでも知っていればきっとお部屋探しのお役に立つはずです。ライバルに差をつけましょう!

 
Six Apart 絵文字 (Six Apart,Ltd.) / CC BY 2.1