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結露はなぜ発生する? 結露を放置してはいけない理由

濡れた窓から気づく、冬の訪れ

朝カーテンを開けた時、びちゃっとした水の感触が手に触れて顔をしかめた経験はありませんか。明け方の最低気温が10度を切る頃、東京でいえば10月の末ごろから、部屋の窓ガラスには「結露」と呼ばれる水滴が見られるようになり、春先まで頻繁に発生します。

結露の発生自体は自然現象で避けがたいものの、放置することで、住居のみならず、身体に影響を及ぼしたり、健康被害をもたらす可能性もあることをご存知ですか。たかが水滴、とは侮れないのです。

CountryLaneStudios/shutterstock.com

■ 結露の生じるメカニズム

「結露」とは、室内の空気中に含まれる水分(水蒸気/気体)が、外気との温度差のある窓ガラスなどで冷やされ、水そのもの(水滴/個体)に変わる現象のことです。

例えば室温が25度で、室外の気温が5度の場合、25度の気温下での「飽和水蒸気量」(1立方メートルの空間に存在できる水蒸気量)は23gですが、5度の気温では6.8g。つまり差し引き16g程の水分が、気温約5度の、外気との境目である「窓ガラス」上で水滴になる、これが結露の仕組みです。

室外の温度が直接部屋の中の空気に伝わらない「ペアガラス(ガラスとガラスの間に空気が充填されている二重ガラス。複層ガラス)」のサッシや、「二重窓」などの場合、結露は生じにくいとされていますが、寒冷地(北海道など)以外の日本の住宅では、これらの設備はまだ一般的でないのが現状です。日本の住環境に即した結露対策を講じる必要があります。

ARIMAG/shutterstock.com

■「結露」ができると何がまずいのか?

では、具体的に結露ができたり、結露を放置することは、どんな弊害をもたらすのでしょうか。

窓ガラスがビショビショになる見た目の悪さもさることながら、その水分が下に垂れることで、サッシ下枠部分が濡れ、湿ります。カーテンなどが接している場合はカーテンも濡れ、湿ることに。もともと窓ガラスに付着していたホコリや、ホコリに含まれるカビ胞子などもその水分には含まれています。

この「濡れ、湿り」が毎日続くことで、カーテンや、窓枠、サッシ、それらに接する壁紙、壁材、窓枠の下地材、床材などがカビたり、腐ったりします。湿気の影響でダニやチャタテムシが、腐食の影響で悪臭が発生することもあります。キノコが生えることもあるようです。

家の中でキノコが生えたら笑ってしまうかもしれませんが、その先の影響は笑えません。結露によって蓄えられた余計な湿気によるカビ、ダニの発生は、喘息やアトピー性皮膚炎などのアレルギー症状を引き起こすことにつながります。内装材の腐れ、キノコが生えるほどの場合には、家具の傷みや住まいの構造自体に影響を及ぼすことにもなりかねません。「結露を放置して、床が抜ける」こともあるのです。

BurdunIliya/shutterstock.com

■「結露」をできるだけ発生させないためには?

日常生活の中で、できるだけ結露を発生させないようにするには、以下のようなくふうが有効です。

1)家の中が適切な湿度か?温湿度計でチェックする

近年、風邪対策やお肌の乾燥対策などとして、やや過剰に「加湿」をする傾向がありますが、それは間違い。インフルエンザなどのウイルスが活発化しにくくなるには、湿度が50%程度あれば十分です。60%を超えると、逆にカビが活性化し、人によっては風邪のような症状(アレルギー性鼻炎など)が現れてきます。

暖房で気温が高くなるほど、その空気に含むことのできる水分量は増えます。それを念頭に置きつつ、「温湿度計」を設置して、室内の湿度が50〜60%ほどでおさまるようにしっかりモニターしましょう。温湿度計は1,000円程度で市販されています。100円ショップの商品でも体感よりはるかに精度が高いので、たとえ安価なものでも置いたほうが良いでしょう。

AttaponThana/shutterstock.com

2)1日に一度はかならず「換気」をする

結露する状態=窓周りの空気が動いていない、ということ。空気が澱んだ状態であり、湿気やホコリが滞留しているということでもあります。カビやダニの発生が促進される澱んだ空気を動かすもっとも手っ取り早い方法は「換気」です。日に一度は部屋の空気を一掃するつもりで換気を行いましょう。2ヶ所以上の窓を開けての自然換気、あるいは1ヶ所の窓を開け家中の換気扇を「強」にして強制換気を行いましょう。

Heavypong/shutterstock.com

3)結露しにくい暖房器具を使う

冬場に活躍する暖房器具の中には、結露を起こしやすいものとそうではないものがあります。昔ながらの「石油ストーブ」や「ガスファンヒーター」は、結露を起こしやすい暖房器具の筆頭。燃焼の際に「水」を生じてしまう仕組みだからです。その量は燃やした燃料とほぼ同量程度と言われ、想像以上の量です。

逆に、燃焼の際に部屋の空気を使わない「FF式」と呼ばれる暖房器具、エアコン、床暖房を使用するのも有効な結露対策となります(ただ、乾燥を恐れて過剰に加湿しては無意味ですので注意)。

y_seki/shutterstock.com

■「結露」が生じてしまったら

いろいろ工夫していても「結露」が生じてしまったら…。まず見て見ぬ振りをせず、「拭き取る」のが先決です。とはいえ掃き出し窓など、大きな面積の結露は雑巾程度では拭ききれませんし、結露に気づくのは大方忙しい朝だと思います。できるだけ手間をかけずに、かつ確実に対処したいところです。

そこで古びたバスタオルなどを用意し、一気に結露水を拭き取ったらそのままベランダへ。翌朝乾いたもので拭く、を繰り返し、ある程度使ったら処分し、別の再利用の布に変える。これは雑巾を洗う手間が省け、忙しい朝でも比較的実行可能です。

HongVo/shutterstock.com

スクイージー(T字型水切り)などがあれば、それを活用してもいいでしょう。ただし垂れた水を放置しないようにしましょう。結露は窓ガラスのみならず、サッシ枠、窓枠、玄関ドア、場合によっては「壁」に生じることもあるので、気づいたら見過ごさず、必ず水分を拭き取ることが大切です。

家の北側の壁や窓など、どんなに気をつけても構造的に結露と縁の切れないエリアには、エアサーキュレーターなどで微風を送り続けるのも一手です。空気が滞留せず、結露を起こしにくくなり、かつ乾燥が促されます。

見た目にはただの水滴で、ついつい軽視しがちな「結露」。決してあなどらずに対処し、お部屋にいる時間を快適に過ごしてください。

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