気軽に部屋の印象を変えたいときにおすすめなのが、リメイクシートやインテリアシールです（商品によってはカッティングシートやインテリアシート、ウォールシールなどと呼ばれることもあります）。壁や家具などに貼れるシールタイプのシートのことです。

裏側のシールを剥がして、貼るだけ。古くて汚い収納の扉や色の合わない家電などに貼ったり、壁に可愛い文字やイラストを貼り付けたりして、自分のイメージにより合った部屋作りが楽しめます。

貼ったあとも、きれいに剥がすことができるので、賃貸住宅でも利用しやすいのが魅力です。ただし、壁紙などの材質によっては、剥がしたときに壁紙ごと剥がれてしまうことがあるので、注意が必要です。100円ショップのものは比較的粘着力が弱いですが、剥がれてしまいそうな材質には使用を避けるのがベター。ガラスや金属、プラスチックや厚めの塗装がされたものなどには向いていますが、ザラザラした壁紙や無垢材には使わない方が安心です。

リメイクシートは広めの面に使えますが、小さな面にはマスキングテープがおすすめです。最近はインテリアグッズとして注目されていますが、もともと養生用のテープ。傷や塗料をつけたくない場所を保護するために使われていたものなので、粘着力がさらに弱く、素材を傷つけません。壁紙でもOK。ただし、濃い色のものを長期間貼りっぱなしにすると、色移りすることがあるので、注意しましょう。

マスキングテープを使って、壁に文字や絵を描いたり、絵はがきや写真を縁取れば額縁の代わりにもなります。アイディア次第で楽しい使い方が見つかります。

ラティスとは、おもにガーデニングなどに使われる格子状の柵のこと。すのこは、角材の上に薄い板を等間隔に打ち付けたもの。いずれも隙間を持った木製品で、100円ショップでは室内でも使いやすい小ぶりのものが見つかります。
ラティスやすのこはDIYの人気商品。隙間があることを生かして、フックを引っかけて壁掛けを作ったり、すのこ同士を組み合わせて棚を作ったり、人に見られたくない場所に立てかけて目隠しにしたりすることができます。

ピンも簡単に刺せるので、写真のように木製のピン付き写真立てと組み合わせて、キッチン用のレシピを立てるブックスタンドに。本格的な工具なしでも固定できるので、DIY初心者にも安心です。色を塗り替えたり、フェイクグリーンをあしらったりすることで、元はラティスやすのこだったとは思えないほどガラリと雰囲気が変わることもあります。

部屋に観葉植物を置いたり、花を飾ったりしたいと憧れる人も多いはず。でも、「日当たりが悪くて育たない」「ちゃんと手入れができなくて枯らしてしまう」「お花は欲しいけど、枯れるたび買い替えていると、お金が続かない」なんて悩みも。そんなときには、フェイクフラワーやフェイクグリーンがおすすめです。

フェイクなので、つまりは造花。水も肥料もいらず、ほったらかしでも枯れることはありません。「造花は部屋を安っぽく見せないか心配」と思う人もいるかもしれませんが、100円ショップでも一見では作り物とは思えないようなものが多く見つかります。選ぶときには、できるだけ自然の植物に近い質感や色のものを選びましょう。

殺風景になりやすいトイレや洗面所などのワンポイントにフェイクフラワーやフェイクグリーンを飾ると、ナチュラルな雰囲気に。キッチン周りに飾れば、カフェ風に。油や食べ物などで汚れても、丸洗いできるので、手軽です。

今回紹介したグッズ以外にも、100円ショップには部屋作りに役立つものがたくさんあります。ただ、いくら安いからといって、たくさん買い込んで使わないというのでは、お金の無駄。どんな部屋にしたいのか、具体的なイメージを固めてからお買い物をすると、失敗が少ないですよ。