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昔ながらの“調味料の知恵”を身につけて料理上手になろう!

古くから伝え継がれたおばあちゃんの知恵。そこには、現代でも驚くほど使える暮らしのワザがたくさん詰まっています。 第1回目の今回は、ほんのちょっとした工夫で料理上手になれる“調味料の知恵”を宝島社から発売中の『愛蔵版 おばあちゃんの知恵袋大事典』からご紹介します。

固まった砂糖は食パンで元どおりになるんじゃ

砂糖を長くしまっておくと、カチカチに固まってしまうことがあるじゃろ。袋に入った状態なら、夏は日光にあてて冬ならコタツの中で温めてごらん。自然に柔らかくなるぞ。容器に入った状態のときは、食パンをちぎって入れ、ふたをして5〜6時間おいておくと、食パンの水分が砂糖に吸い取られ、元どおりに柔らかくなるんじゃ。ちなみに黒砂糖が固まったら、皮をむいたりんごを一切れ入れ、ふたをして1〜2日おくと元どおりになるぞ。

調味料の基本は「さしすせそ」と覚えておくんじゃ

「さしすせそ」は、煮物を味つけするときの調味料を入れる順番じゃ。「さ」は砂糖・「し」は塩・「す」は「酢」・「せ」はしょう油・「そ」はみそのことじゃな。たとえば塩を早く入れると、素材の水分を引き出して固くしてしまい、砂糖のしみ込みが悪くなるんじゃ。ところで、みそ汁のみそを入れてから沸騰させると、みその風味がなくなってしまうぞ。みそ汁は具に熱が通ったら、一度沸騰させ火を止めてからみそを溶き入れるのがミソじゃ。

みそを袋から出すときは菜箸を使うと便利じゃぞ

みそを袋から出すときに、袋に残ってイライラした経験はないかな?手でしごくようにしてみそを袋から出すのは、袋の隅の方にみそが残ってしまったりしてなかなか厄介なものじゃ。こんなときは、菜箸を使うと便利じゃぞ。菜箸を袋のはしから丸めていくようにして押し出すと、袋に残ったみそをきれいにむだなく絞り出すことができるのじゃ。さっそく今日からでも試してごらん。

お酒とみりんを上手に使い分けることが肝心じゃ

お酒は魚などのクセのある臭いを消して、風味をよくしてくれる。みりんは強く熱すると香ばしい風味が出て、照りをつける効果があるんじゃよ。煮魚をつくるときは、まず入れるのはお酒と覚えておいておくれ。魚の臭みをとり、旨味が加えてくれるぞ。つぎに魚が柔らかくなった頃合いでみりんを入れると、きれいなツヤのある味も見た目も美味しい煮魚に仕上がること請け合いじゃ。

いかがですか?調味料ひとつとっても、思わず「なるほど!」と納得してしまう豆知識や裏ワザがいっぱいですよね。さあ、こんなおばあちゃんの知恵を活用して、毎日の料理をもっと楽しく美味しくしていきましょう。

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