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賃貸保証会社ってどんな仕組み? 審査や保証料など知るべきポイントを紹介

物件を借りるときに賃貸保証会社を利用するケースが増えています。「連帯保証人を頼める人がいない」などの事情がある方には信頼を担保するありがたい仕組みです。審査や保証料について賃貸のプロに聞いてみました。

そもそも連帯保証人とは

賃貸契約するときに連帯保証人を求められました。私は親にお願いしましたけど、そもそもどういう仕組みですか?

賃借契約における「連帯保証人」とは、字のごとく「連帯して保証する人」です。物件を借りる人(賃借人)には家賃の支払いや、お部屋を破損してしまったときの修繕費を支払う義務があります。その義務を借主と同じ立場で保証いただきます。万が一、入居者さまが家賃やお部屋の修繕費を支払えない場合は、連帯保証人になる方が代わって支払うことになります。

大きな金額を支払う可能性があるので友人知人には頼みづらいですし、よほどのことがない限り家賃滞納や破損はしないと思うのですが……。絶対になければいけないものでしょうか?

連帯保証人制度は民法で定められているので、法的な効力があります。また2022年の民法改正で連帯保証人が支払う義務範囲として上限額(極度額といいます)を定めることが必須になりました。これにより、連帯保証人が想定する以上の金額を請求されることはありません。

上限金額があることで、見通しがつきやすくなりますね。

とはいえ親の高齢化などの社会状況もあって、連帯保証人の代わりに賃貸保証会社を利用する割合が高まっているようです。ハウスメイトも原則、個人契約の場合は賃貸保証会社の利用を契約条件としています。

賃貸保証会社と(賃貸)保証料を詳しく解説

賃貸保証会社が連帯保証人の代わりになってくれるというのは、どういうことですか?

賃貸保証会社は連帯保証人の義務を代わりに受け持つ企業です。賃貸借契約に定められた賃借人の義務(債務=入居者がやらなければいけないこと)を、万が一、入居者さまが履行できなかったとき、一旦代わりに履行してくれます。

入居者としては支払いの督促にドキッとしてしまいますが、入居前の信頼を担保するという意味ではありがたい存在ですね。オーナーさんも専門機関のほうが適切に対処してもらえるので安心感がありそう。

そうですね。連帯保証人と違う点を挙げるなら、賃借人(借主)が保証(委託)料を負担するところです。保険と同じく費用が発生します。

第三者機関に自分の信頼性を担保してもらうわけですから、費用負担は必要ですね。物件情報の「入居条件」という項目に「保証人代行必須」と書かれた物件がありますが、これが賃貸保証会社のことですか?

そうです。ちなみに事業用の物件で「保証金」という言葉がありますが、これは居住物件でいうところの「敷金」を指します。個人向けの賃貸保証会社利用の際の保証料とは関係がありません。地域や企業によって表現が変わることもあるのでお気をつけくださいね。

保証人代行必須の記載がない物件情報もあるみたいですね。

保証会社の利用が必須条件の物件は、原則、お部屋の募集広告(ウェブサイトや広告チラシ)に記載があります。ただ、必須条件とまではいかないケース(連帯保証人と保証会社利用どちらでも構わないなどの状況)は、募集広告に記載がありません。気になる物件は窓口となっている不動産屋さんへ確認するのが一番です。まずは聞いてみましょう。

ふしめ、ふしめに、伝えたい。

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連帯保証人がいなくても部屋を借りられる理由

利用する賃貸保証会社を借主が選ぶことはできるのでしょうか?

基本的にオーナーさま、管理会社が選ぶもので、賃借人の方(お部屋を申し込む方)は選ぶことができません。

そうなんですね。賃貸保証会社が保証するのは、具体的にどんなことですか?

主にお部屋の契約者が負担すべき賃貸借契約に定められた月額固定費を保証します。つまり、家賃、共益費、管理費、駐車料などですね。

また、保証会社の保証範囲は「賃貸借に定められた賃借人の金銭債務」全般を保証範囲とするプランがほとんどですので、更新時に払うべき「更新料・更新事務手数料」、退去時に賃借人が払うべき「原状回復費・残置物処分費」なども保証範囲としています。詳しい内容は不動産屋さんに確認しましょう。

賃貸のお金に関するものはほとんどって感じですね。

賃貸保証会社の商品プランがいくつかあり、管理会社・物件によってその範囲はさまざまです。借主の方にとっては、それほど気にしなくていい部分ですね。

万が一を保証会社が担保してくれるからこそ、保証料さえ支払えば物件に住める信頼を得ることができるんですね。

賃貸保証会社の審査は何を調べる?

賃貸保証会社による審査があると聞きました。入居希望者が用意するものはありますか?

一般的に、お部屋を申し込む際に以下をご用意いただきます。

保証会社や管理会社(不動産会社)によって追加資料(収入証明など)の提出を求められるケースがあります。これはお客様の属性(サラリーマンor自営業)などにより異なるため、不動産屋さんから案内があったときにご用意いただければOKです。

審査で落ちたらどうすればいい?

審査に落とされがちな項目ってありますか?

残念ながら、保証会社の審査基準になるので我々にもわかりません。大前提として言えることは「虚偽申告」をしないことです。当たり前ですが契約はお互いの信頼をもとに結ばれるもの。長期契約になる賃貸借契約や保証委託契約ではより重要視されるものと考えています。

心配なことは誤魔化さず相談するといいかもしれませんね。もし審査に落ちてしまった場合、その物件への入居を諦めるしかないのでしょうか?

状況によります。例えば保証会社の利用が契約条件となっておらず、連帯保証人を立てる契約が可能であればそちらを選択することもできます。

なるほど。

ハウスメイトの場合、保証会社は複数社の取り扱いがありますので、1つの保証会社で審査が通らなくても、お客様の同意を得たうえで別の保証会社に審査を依頼するケースも珍しくありません。物件によって選択肢が異なりますので、不動産屋さんに相談すると良いと思います。

何にせよプロに相談することが大切ですね!

賃貸保証料に相場はある?

保証料の相場はありますか?

ハウスメイトの管理物件の多くは、契約時の初回保証料に家賃1ヶ月分が多く、物件により家賃0.3ヶ月から1ヶ月くらい差があります。1年ごとの更新保証料は1万円が主流です。これはあくまでハウスメイトの場合で業界の相場ではありません。

入居時の負担が発生しますが、信頼の面で入居のハードルは低くなりますね。

賃貸保証会社のメリット・デメリット

賃貸保証会社のメリット・デメリットをまとめるとこんな感じでしょうか?

メリットをまとめると、連帯保証人の代わりになってくれることと、※賃貸借契約に定められた賃借人の義務(債務=自分がやらなければならない事)のほとんどを本人が履行できなかったとき、いったん代わりに履行してくれるところですね。

そうですね。連帯保証人を探す手間、極度額の範囲の保証を理解してもらうなどの負担がなくなり、「頼めない」「頼む人が居ない」という方も増えているので、仕組みとしてニーズがあると感じます。

デメリットは費用負担と、仕組みがまだあまり知られておらず、わかりづらく感じるところでしょうか。

費用を支払うことで保証会社が利用でき、入居者の方の信頼を得られるというメリットがあるのでデメリットと言っていいのか悩みますね。

確かに。入居時の金銭的負担は発生しますが、家族や知人友人に迷惑をかけてしまう可能性がなくなるのはうれしいですね。

少しずつニーズは広がってきているものの、入居希望者の方に分かりづらい分野という点でデメリットですね。不動産屋さんに言われて知る方が多いと思います。

賃貸保証会社と連帯保証人はお客様の状況や物件によって選択肢が変わりますし、今回のお話で伝えきれないこともありますので、まずは店頭で相談いただけたらと思います。

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