日常生活の中で、できるだけ結露を発生させないようにするには、以下のようなくふうが有効です。
1)家の中が適切な湿度か?温湿度計でチェックする
近年、風邪対策やお肌の乾燥対策などとして、やや過剰に「加湿」をする傾向がありますが、それは間違い。インフルエンザなどのウイルスが活発化しにくくなるには、湿度が50%程度あれば十分です。60%を超えると、逆にカビが活性化し、人によっては風邪のような症状(アレルギー性鼻炎など)が現れてきます。
暖房で気温が高くなるほど、その空気に含むことのできる水分量は増えます。それを念頭に置きつつ、「温湿度計」を設置して、室内の湿度が50〜60%ほどでおさまるようにしっかりモニターしましょう。温湿度計は1,000円程度で市販されています。100円ショップの商品でも体感よりはるかに精度が高いので、たとえ安価なものでも置いたほうが良いでしょう。
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2)1日に一度はかならず「換気」をする
結露する状態=窓周りの空気が動いていない、ということ。空気が澱んだ状態であり、湿気やホコリが滞留しているということでもあります。カビやダニの発生が促進される澱んだ空気を動かすもっとも手っ取り早い方法は「換気」です。日に一度は部屋の空気を一掃するつもりで換気を行いましょう。2ヶ所以上の窓を開けての自然換気、あるいは1ヶ所の窓を開け家中の換気扇を「強」にして強制換気を行いましょう。
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3)結露しにくい暖房器具を使う
冬場に活躍する暖房器具の中には、結露を起こしやすいものとそうではないものがあります。昔ながらの「石油ストーブ」や「ガスファンヒーター」は、結露を起こしやすい暖房器具の筆頭。燃焼の際に「水」を生じてしまう仕組みだからです。その量は燃やした燃料とほぼ同量程度と言われ、想像以上の量です。
逆に、燃焼の際に部屋の空気を使わない「FF式」と呼ばれる暖房器具、エアコン、床暖房を使用するのも有効な結露対策となります(ただ、乾燥を恐れて過剰に加湿しては無意味ですので注意)。
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